ダチョウ倶楽部のネタに「どうぞどうぞ」というのがある。
ダチョウ倶楽部とは (ダチョウクラブとは) [単語記事] - ニコニコ大百科
A「なんでダチョウ倶楽部の大百科記事が無いんだよ!!」
B「そんなこと言うんだったら自分で書けばいいじゃないか」
A「やだよ、なんで俺がそんなの書かなきゃいけないんだよ!」
B「いいよいいよ、お前が書かないんだったら俺が記事書くよ」
C「いやここは俺が書くよ!」
D「待て、俺が書くよ!」
E「そんなこというなら俺も書くよ!」
F「私も書くよ!」
A「・・・じゃあ、俺が書くよ」
B~F「「「「「どうぞどうぞ!!」」」」」
面白いんだけど、見るたびに「生々しいよなー」と思う。
A「なんでダチョウ倶楽部の大百科記事が無いんだよ!!」
B「そんなこと言うんだったら自分で書けばいいじゃないか」
A「やだよ、なんで俺がそんなの書かなきゃいけないんだよ!」
ここは「言い出したヤツがやればいいじゃないか」論法。ありがち。
B「いいよいいよ、お前が書かないんだったら俺が記事書くよ」
C「いやここは俺が書くよ!」
D「待て、俺が書くよ!」
E「そんなこというなら俺も書くよ!」
F「私も書くよ!」
ここはうわべだけ参加意識を見せておくメソッド。
A「・・・じゃあ、俺が書くよ」
B~F「「「「「どうぞどうぞ!!」」」」」
そして、最後が「やりますと手を挙げたヤツにすべて押しつける」というオチ。ギャグ全体として見ても、結局は「貧乏くじを引いたやつを笑う」が落としどころなわけで、そう考えるとあまり笑えなくなってくる。なにより、「みんなで分担してやろう」という提案が最初から抜け落ちている。
これを続けていると、やがて「誰も何も言わなくなる」んだよね。まぁ、それが「みんなの望む世界」なら、それはそれで仕方ないとは思うけど。
それとも、表向きは「どうぞどうぞ」と言っていても、影でこっそりとAさんに協力するなんてことがあるのだろうか。まさかね。それは仮定として考えるべき条件ではないと思う。そういう人がいたら幸運とは言えるけども、影でこっそり協力するなんてことをみんなが行なえるなら、最初から「みんなで分担してやろう」と言えばいいだけのこと。そもそも、みんな、やりたくないから、誰かにそれを押しつけているわけだしね。
善意は怠惰の免罪符にはならないよ。