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Monday, September 30, 2013

「あまちゃん」 第2週「おら、東京さ帰りたくねぇ」



(第7話)

アキちゃんが疲れて箸を持ったまま眠る。いや、ほんとに疲れてるとそうなりますよね。そして、夏ばっばが「リアスで働けば?」と春子に提案。そのリアスで春子と大吉が田舎について会話。

春子「田舎が嫌いって言うより、田舎にいたころの自分が嫌い。ついでに、あの頃のダサい自分を知ってる人たちも嫌い。もちろん、大吉さんも嫌い。そういう人間関係=田舎だから、わたしにとっては。」


「あまちゃん」のテーマのひとつが田舎と都会ですよね。春子とユイちゃんはアイドルを目指して東京を想い、ヒロシと種市先輩は就職して上京するも夢破れて帰郷する。あと、「ダサい」もキーワードのひとつかもしれませんね。ここのやりとりで大吉は「駅前のショッピングセンターでポロシャツが飛ぶように売れてた頃」と話してるので、終盤に出てきたダサいポロシャツは大吉の発案なんでしょうw


ちなみに、「ゴーストバスターズ」もこの回から登場。


(第8話)


正宗が登場。なにげに正宗は劇中において性格が変わった一人かも。最初はかなりお堅い感じ。そして、組合長が「アキちゃんも深く潜りたいなら、出したほうがいいべや」とかつぐ。田舎の人にありがちな冗談w


(第9話)

春子と正宗の馴れ初めが語られる。


(第10話)

楽しそうに接客するアキちゃんを見て、春子と正宗があれこれ考える。ヒロシがリアスにやってきて足立先生の話を少し。正宗が東京に戻るところで父親と娘の会話。


正宗「ママと二人で何しゃべるんだ?」
アキちゃん「・・・パパのこと。」
正宗「うっそ? どういうこと?」
アキちゃん「だいたい悪口。」


ひどいw でも、こんなものだと思うw


あと、ヒビキさんが登場。その流れで「あと2週間で北三陸ともお別れ」というアキの心情が語られる・・・んだけど、そもそも、春子の言動は矛盾してるんですよね。「離婚はする」「アキは東京の学校に戻る」と言ってるわけで。


(第11話)

ユイちゃんが駅のホームで浴衣姿。アキちゃんの惚けた表情が素晴らしいw そして、ユイちゃんに誘われて秋祭りの準備会場へ。


ユイちゃん「でも、いいな、東京。」
アキちゃん「いいがな?」
ユイちゃん「お台場とか、行ったことある?」
アキちゃん「ない。」
ユイちゃん「ないの!? 原宿は?」
アキちゃん「ない。」
ユイちゃん「えー、うそ!? なんで?」
アキちゃん「なんで、って用事ねえし、ママが行っちゃダメって。」
ユイちゃん「いや、もったいないよー。」


このあとのナレーションが好き。


「ユイの口から出て来るのはアキの知らない東京でした。東京で生まれ育ったアキには見えない景色があるんだとアキはユイから教わりました。ということは、アキの見ているこの町の風景も、ユイには見えてないのかもしれない。綺麗な海も、格好良く切り立った岩場も、田んぼを走るローカル線ののどかさも、ユイには見えていないんだ。」


そして、勉さんの琥珀採掘場で「東京さ、帰りたくねぇ!」と叫ぶアキちゃん。勉さんはみんなが知らない出来事を記憶に止めている不思議な存在ですよね。まるで、琥珀が太古の昔のアリを閉じ込めているかのように。


(第12話)

夏ばっば「ここさ、座れ。」


ウニを割ってアキちゃんに食べさせる。


夏ばっば「どんだ?」
アキちゃん「超うめぇ。」
夏ばっば「・・・忘れんな。」


春子と夏ばっばは狸寝入りの話。翌日、北鉄のホームで春子とアキちゃんは、決意したんだか、しないんだか、ハッキリしないけども、とにかく、北三陸に残ることに。ここらへんの説明のつかない動きが面白いですね。あと、最初に見たときは筋ばっかり追ってて、そこまでは感じなかったのだけど、今、見返すと、ここのアキちゃんが「うん。」「うん。」と応えるときの表情は軽く泣ける。


(第2週の感想)

いわゆる「小ネタ」はまだまだ控えめで、ここまでがイントロダクションという感じ。ただし、田舎と都会の対比はすでに前面に出て来ていて、アキちゃんとユイちゃんの会話とそのあとに続くナレーションはドラマのテーマを語っているように思いました。田舎と都会のどちらが「かっけー」とか、そういう考えそのものが「ダサい」のかもね、と。また、「都会みたいに賑やかになること」が目標でいいのか、と。


そもそも、田舎の人が語る都会ってのはダブスタですから。「東京に行ってキレイになったね」「東京は水も空気もまずい」がワンセットになっていて、本音の部分では「自分のいる場所が好きか、嫌いか」を東京をダシにして語っているだけだったりしますしね。



Saturday, September 28, 2013

「あまちゃん」 第1週「おら、この海が好きだ」



あまロスに対処するには「あまちゃん」を繰り返し見るしかない。ということで、見返しております。んで、ついでに、感想も残しておこうかな、と。


(第1話)

いきなり過疎のくだりから入るんだから、大胆ですよね。しかも、ナレーションは「大吉のしみったれた話」。そして、まめぶの扱いも最初から何も変わらない。結局、春子のメルアドを安部ちゃんがどうやって知ったのか、それは明かされないままでしたね。(深読み禁止ってことですね)

しかし、第1話の海はキレイに撮れてます。「しみったれた話」から「海」への転換が素晴らしい。あと、ウニを投げるシーンは終盤にアキちゃんがやってましたね。


(第2話)

アキちゃんがウニを8個食べる。(家族割引で3000円w)


安部ちゃん「あたしなんか、校庭の片隅でひっそりと干からびている蝉の抜け殻ですもの。」


ここらへんもあとで出て来ますね。


(第3話)

アキちゃんの東京での暮らしが語られる。


春子「暗いの、誰に似たんだか。」


もやしの落ちる音が出て来ますが、ここも後半で繰り返されますね。吉田副駅長、勉さん、ヒロシなどが登場。そして、海開き。この頃のアキちゃんはまだ微妙に東京の香りが感じられるんですよね。言葉もファッションも。んで、夏ばっばに海に突き落とされて、その後、現地化していくw


吉田「今夜はもう帰れないさ。」


あと、ここらへんから「打ち解けて」くるw


(第4話)

海に突き落とされたアキちゃんの映像、キレイに撮ってあるよなー。あと、弥生さんがローラーでゴロゴロやってますw ここらへんから本領発揮といった感じ。


春子「居場所がなくってさー。」


あと、ロクに仕事をしてない観光協会とか。田舎を「自然が豊かで、人が暖かい」と変に単純化して描かないのが素直で良いです。その一方で、アキちゃんは北三陸に馴染み始めていって、そのように東京と北三陸を対比させてから、最後にユイちゃんが登場。よく出来てますね。


(第5話)

アキちゃんとユイちゃんが出会う。

ユイちゃん「高校生?」
アキちゃん「んだ。2年生だ。」
ユイちゃん「はは、訛ってる。わたしも高二。よろしくね。」

あれですね。わたしは種市先輩推しだけども、でも、結局のところ、男女の恋愛よりもアキちゃんとユイちゃんの出会いのほうが重要なんですよね。当たり前だけど。ユイちゃんと出会って、そのあと、いろいろと考えて、そして、アキちゃんは自分から海へ飛び込む。


(第6話)

自ら海へ飛び込んだアキちゃんの海中撮影のシーン。ここもキレイ。でも、海は再生の象徴として描かれつつも、同時に、怖い存在として最初から描かれています。小さいときの春子の回想シーンがそれ。

春子「海見てるとさ、不安になるのよ。お母さん、このまま顔出さないんじゃないかって。流されて死んじゃったんじゃないかって。」

ちなみに、ここで出て来る子役の女の子、可愛い。春子とは思えないくらいにw(コラッ


<第1週の感想>

イントロダクションなんだけど、最初からすべて入ってます。だから、見返すことが出来るんですね。そして、故郷編(北三陸編)、東京編、311のあと、すべてのパートで同じことをやっているし、最終的にたいして成長もしないのだけど、それがテーマでもあります。ただ、それだけに東京編は大事だったな-、と。「あまちゃん」の実質的な主人公は春子で、そのカウンターとして鈴鹿ひろ美が出てきますしね。鈴鹿ひろ美は春子にとって乗り越えるべき過去でもあるのだけど、同時に、その過去を乗り越えるためには鈴鹿ひろ美の存在がどうしても必要だったような気がします。まぁ、アキちゃんは最後の最後まで鈴鹿さんのことを友だちだと思っていたようですがw


(つづく)