(第7話)
アキちゃんが疲れて箸を持ったまま眠る。いや、ほんとに疲れてるとそうなりますよね。そして、夏ばっばが「リアスで働けば?」と春子に提案。そのリアスで春子と大吉が田舎について会話。
春子「田舎が嫌いって言うより、田舎にいたころの自分が嫌い。ついでに、あの頃のダサい自分を知ってる人たちも嫌い。もちろん、大吉さんも嫌い。そういう人間関係=田舎だから、わたしにとっては。」
「あまちゃん」のテーマのひとつが田舎と都会ですよね。春子とユイちゃんはアイドルを目指して東京を想い、ヒロシと種市先輩は就職して上京するも夢破れて帰郷する。あと、「ダサい」もキーワードのひとつかもしれませんね。ここのやりとりで大吉は「駅前のショッピングセンターでポロシャツが飛ぶように売れてた頃」と話してるので、終盤に出てきたダサいポロシャツは大吉の発案なんでしょうw
ちなみに、「ゴーストバスターズ」もこの回から登場。
(第8話)
正宗が登場。なにげに正宗は劇中において性格が変わった一人かも。最初はかなりお堅い感じ。そして、組合長が「アキちゃんも深く潜りたいなら、出したほうがいいべや」とかつぐ。田舎の人にありがちな冗談w
(第9話)
春子と正宗の馴れ初めが語られる。
(第10話)
楽しそうに接客するアキちゃんを見て、春子と正宗があれこれ考える。ヒロシがリアスにやってきて足立先生の話を少し。正宗が東京に戻るところで父親と娘の会話。
正宗「ママと二人で何しゃべるんだ?」
アキちゃん「・・・パパのこと。」
正宗「うっそ? どういうこと?」
アキちゃん「だいたい悪口。」
ひどいw でも、こんなものだと思うw
あと、ヒビキさんが登場。その流れで「あと2週間で北三陸ともお別れ」というアキの心情が語られる・・・んだけど、そもそも、春子の言動は矛盾してるんですよね。「離婚はする」「アキは東京の学校に戻る」と言ってるわけで。
(第11話)
ユイちゃんが駅のホームで浴衣姿。アキちゃんの惚けた表情が素晴らしいw そして、ユイちゃんに誘われて秋祭りの準備会場へ。
ユイちゃん「でも、いいな、東京。」
アキちゃん「いいがな?」
ユイちゃん「お台場とか、行ったことある?」
アキちゃん「ない。」
ユイちゃん「ないの!? 原宿は?」
アキちゃん「ない。」
ユイちゃん「えー、うそ!? なんで?」
アキちゃん「なんで、って用事ねえし、ママが行っちゃダメって。」
ユイちゃん「いや、もったいないよー。」
このあとのナレーションが好き。
「ユイの口から出て来るのはアキの知らない東京でした。東京で生まれ育ったアキには見えない景色があるんだとアキはユイから教わりました。ということは、アキの見ているこの町の風景も、ユイには見えてないのかもしれない。綺麗な海も、格好良く切り立った岩場も、田んぼを走るローカル線ののどかさも、ユイには見えていないんだ。」
そして、勉さんの琥珀採掘場で「東京さ、帰りたくねぇ!」と叫ぶアキちゃん。勉さんはみんなが知らない出来事を記憶に止めている不思議な存在ですよね。まるで、琥珀が太古の昔のアリを閉じ込めているかのように。
(第12話)
夏ばっば「ここさ、座れ。」
ウニを割ってアキちゃんに食べさせる。
夏ばっば「どんだ?」
アキちゃん「超うめぇ。」
夏ばっば「・・・忘れんな。」
春子と夏ばっばは狸寝入りの話。翌日、北鉄のホームで春子とアキちゃんは、決意したんだか、しないんだか、ハッキリしないけども、とにかく、北三陸に残ることに。ここらへんの説明のつかない動きが面白いですね。あと、最初に見たときは筋ばっかり追ってて、そこまでは感じなかったのだけど、今、見返すと、ここのアキちゃんが「うん。」「うん。」と応えるときの表情は軽く泣ける。
(第2週の感想)
いわゆる「小ネタ」はまだまだ控えめで、ここまでがイントロダクションという感じ。ただし、田舎と都会の対比はすでに前面に出て来ていて、アキちゃんとユイちゃんの会話とそのあとに続くナレーションはドラマのテーマを語っているように思いました。田舎と都会のどちらが「かっけー」とか、そういう考えそのものが「ダサい」のかもね、と。また、「都会みたいに賑やかになること」が目標でいいのか、と。
そもそも、田舎の人が語る都会ってのはダブスタですから。「東京に行ってキレイになったね」「東京は水も空気もまずい」がワンセットになっていて、本音の部分では「自分のいる場所が好きか、嫌いか」を東京をダシにして語っているだけだったりしますしね。