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Sunday, March 17, 2013

「泣くな、はらちゃん」最終回の予想(家族の会話形式で)



ま、つまり、我が家の会話を再構成して、予想のかわりに書いておこうかな、ということですw


W 「どういうハッピーエンドになるのだろうねー。」
R 「そうねー、ハッピーエンドになっても、その先が大変と言ってたしねー。」
W 「あれでしょ、まだ、越前さんがマンガ家になるという予想なんでしょ?」
R 「そう。そこは変わってない。どうなるか、わからないけどね。」
W 「でも、越前さんはまだまだの腕なんだね。」
R 「そうねー。まぁ、画力ゼロのわたしから見れば、それこそ神様に見えるけど。」
W 「そうだね。」
R 「そこは肯定するところではない。」
W 「こりゃ失敬。」
R 「・・・まぁ、それはいいとして、物語のなかで越前さんはまだ神様になってないよね。」
W 「どういうこと?」
R 「だって、グチではなく、祈りをこめてマンガを描いたのはこれまでで一回だけでしょ。第5話で玉田工場長をたまちゃんとして描いたときだけ。」
W 「ま、確かに。」
R 「神様という単語がたくさん出てくるけど、でも、わたしは第1話の神社のシーンから今の今まで越前さんは神様になってないと思う。」
W 「第1話の神社のところ、こだわるねー。」
















R 「だって、あの場面はものすごく凝っているもの。ふたりが少しずつ神社の境内から外へと移動しながら、それぞれのセリフにも強弱がついているわけで。あれは神様から人へと視点が移っていく過程だと思う。そして、第2話の冒頭で、はらちゃんはすでに恋に落ちているんだから。」
W 「そこからは恋愛のお話だしね。」
R 「第4話でひとつの区切りになっていて、あれは越前さんがはらちゃんのことを現実の男性だと思っていたから責めてるわけだよね。バカにしないで、と。これ自体が本当はすごいこと。現実の人間はきらいと言ってた越前さんが現実の男性に向き合ってるわけだし。」
W 「でも、すれ違う。」
R 「そう。そして、面白いことに、すれ違いの原因でもあるマンガノートがそのすれ違いを教えて、ふたりの恋は続いていく。」
W 「で、第5話で『両思いなんです、あたしたちは。』で無理やりに壁を乗り越える。」
R 「はらちゃんのほうが一直線で無茶なことをしてるように見えるけど、実はドラマ全体としては越前さんのほうが大胆だよね。」
W 「第7話でも赤いガムテでノートを封印してるしね。」
R 「今回の第9話だって、マンガ世界へ自分から入っていくというのは展開としては予想されてたけど、でも、かなり無茶な話だよね。」
W 「まー、すごい思いきりだよね。」
R 「うん。」
W 「ただ、マンガを描かないと、マンガ世界のみんなは死んでしまうんだよね?」
R 「そう。あの第6話のラストで『忘れられて死ぬ』を聞いたとき、ハッピーエンドになるんだろうなと思った。」
W 「描き続けることに繋がる、と。」
R 「それもあるし、あと、マンガ世界のみんなはわたしたちと何も変わらない存在だとわかったしね。人は二度死ぬ。これはわたしたちも同じ。そして、越前さんは第5話で『人が死ぬのが嫌い』と言ってるわけで。」
W 「なるほど。マンガが描けるのは越前さんと矢口さんのふたりだけど、矢口さんが矢東薫子として復活する流れはもうないのかな?」
R 「わたしはないと思う。第9話のセリフだけでも、こんな感じだし。」


(第9話)
ユキ姉「居酒屋だけじゃなくて、いろんな場所を描いてくれたし。」
はらちゃんたち「ん?」
ユキ姉「マンガの絵だって、ずっと上手だったし。」
はらちゃんたち「ん?」
ユキ姉「同じことばっかりじゃなくて、いろんなことしゃべれたし。いろんな服だって着れたしさ。」
ユキ姉「好きだったわよ、あなたがつくる世界。もう、そこに戻れないのはわかってる。いまの神様は越前さんだからね。
笑いおじさん「まぁ、あれだよ。神様の神様。いまの神様をよろしく頼むよ。
マキヒロ「頼りないんスよね。雑なんスよ、いろいろ。」
あっくん「そうなんですよ、広がりがないっていうか。」
笑いおじさん「まぁ、力不足だな。」


W 「なるほど。」
R 「セリフ起こしは伊達じゃない。」
W 「いや、単なる趣味でしょ。」
R 「はい。否定はしません。」
W 「で、越前さんがマンガ家になる流れと予想しているわけだね。」
R 「そう。第8話でも、こう言ってる。」


(第8話)
はらちゃん「わたしの顔は好きですか?」
越前さん「えぇ、まぁ、だって、あたしが描いたわけですし。矢東先生のはらちゃんを自分好みに少しアレンジしましたし。」


W 「アレンジか、確かに公式サイトの矢東薫子のマンガと越前さんのマンガはかなり違うよね。」
R 「別物とまでは言わないけど、かなりポップになってるね。そのうえで、矢口さん自身がこう言ってる。」


(第9話)
百合子さん「いい神様だよ、あなたは。」
越前さん「え、なんか不満だらけみたいですけど。」
百合子さん「それくらいがいいんだよ。あたしのはさ、クオリティが高すぎて、だから、こっちが追い詰められてしまった。ゆるいくらいでちょうどいいんだよ、世界は。不満があるくらいのほうがさ。


W 「確かに、この流れだと矢口さんの復活というのはなさそうかな。」
R 「でしょ?」
W 「ただ、越前さんがマンガ家になるとして、はらちゃんとの恋はハッピーエンドになるの?」
R 「そうねぇ、そこは難しいところだよね。わたしは第6話ではらちゃんが言ってたことが大事な気がする。」


(第6話)
はらちゃん「家族っておもしろいですね。」
越前さん「え?」
はらちゃん「あんなふうにケンカしても一緒にいるんですよね?」
越前さん「ええ、家族ですから。」
はらちゃん「はい。それって、なんだかすてきですよね。」
はらちゃん「結婚しないと出来ないものなんですか、家族って。
越前さん「え、いや、そうとは限らないというか、いろんな場合がありますけど。
はらちゃん「あぁ、そうですか。じゃあ、わたしの家族はちゃんとマンガのなかにいますね。」
はらちゃん「ときどきケンカもするんですよ。それでも、ずっと一緒にいます。それって、家族ですよね?」


W 「結婚にも、いろいろあるんじゃないか、と?」
R 「そう。結婚というと、たいていは男女がいて、そのふたりが結婚して一緒に暮らすと思うよね。でも、それだけじゃないよね、というメッセージ。」
W 「第9話でも似たようなやりとりがあったよね。」


(第9話)
越前さん「なんですか、それ。なんで、あたしが徒競走に誘わなきゃならないんですか。いい年した大人はそんなことしません。」
はらちゃん「大人はしないんですか? ときょうそう?
越前さん「は? いや、そりゃあ、やる大人もいますけど。
笑いおじさん「するんじゃん。」
越前さん「わたしはしないんです。だいたい嫌いなんです。子供のころから大嫌いなんです。」
マキヒロ「なんでですか?」
越前さん「なんでって・・・」
たまちゃん「遅いからか?」
越前さん「そうですっ。」
はらちゃん「では、さっかーはどうでしょうか?」
越前さん「女のひとはやりません。
はらちゃん「あ、そうなんですか!? へえ!
越前さん「あ、いや、や、やる人もいますし、最近は増えてるっていうか。
笑いおじさん「やるんじゃんか。」
越前さん「でも、わたしはしないんですっ。」
たまちゃん「へたくそだからか?」
越前さん「そうですっ! スポーツは全部だめなんですっ!」


R 「よく気がつきました!」
W 「そりゃ、一緒に見てるもの。」
R 「ま、そりゃそうか。ここでも徒競走は子供がやるもの、サッカーは男性だけがやるもの・・・とは限らないと言ってるわけで、つまりは固定観念を打破しましょうよ、というメッセージだよね。」
W 「そこから、いわゆる一般的な結婚とは違う『結婚』があってもいいんじゃないか、となるんだね。」
R 「そう。もしかしたら、ドラマのあちこちに出てくるレインボーはそれを意味してるのかもしれない。」
W 「ま、そうだよね、あれはそういう解放を象徴するカラーだし。」
R 「もちろん、わたしもそれが具体的にどういうカタチになるのか、まだわからないけどね。ただ、第6話に続いて第9話でも、それが示されていたと思う。」
W 「どこの場面で?」















R 「越前さんがマンガノートの封印を解いて、赤いガムテが床に落ちる場面。あれは、越前さんのいる現実世界ではらちゃんと幸せになることをあきらめたという暗示に見えるけどな。」
W 「そんなふうに見てたの?」
R 「だって、わざわざ赤い色にしてるんだよ?」
W 「ま、そう言われればそうだけど。でも、ふたりの赤い糸はどうなってしまうわけ?」
R 「もちろん、切れたりしてないよ。だからこそ、越前さんはマンガの世界へ入っていったわけだし。」
W 「だけど、はらちゃんは複雑そうな表情を浮かべてたよね。」
R 「そうね。だから、はらちゃんは越前さんに外の世界へ戻るように諭すんだろうね。はらちゃんは家族の大切さを知ってるし、お母さんとひろしから見れば、これは越前さんが消えていなくなることなんだと理解してるからね。それに、はらちゃんは恋を通じて、越前さんの成長を見てるし。」
W 「そんな越前さんがマンガ世界のなかに閉じこもるのを良しとしない?」
R 「はらちゃんは越前さんのことが本当に好きだからこそ、だからこそ、それをダメだと言えるんじゃない?」
W 「本当に好きじゃなかったら・・・」
R 「何も言わないよね。そういうもんでしょ?」
W 「まあね。ちょっと話が脇に逸れるけど、マンガの世界に入っていくことをどう思う?」















R 「どう思うって、まぁ、後ろ向きに見えるだろうけど、みんな、程度の差こそあれ、そういう世界を自分のなかに持ってるよね。じゃなきゃ、何のために本を読んだり、音楽を聴いたりするわけ?」
W 「そうだね。」
R 「それが究極のカタチになると、越前さんのようにマンガの世界に入ることになるわけで、もちろん、そこまで行くとマズいのだけど、でも、それを引き留めるものがあれば、戻ってこれるよね。」
W 「家族とか。」
R 「友人だってそうだろうし、誰であれ、そう思ってくれる人はどこかにいると思うけどな。」
W 「後ろ向きだけど、ポジティブに考えるんだね。」
R 「だって、誰かが手を繋ぎ止めてくれてる後ろ向きと、他人の手を振りはらって走り出しちゃう前向きだったら、後ろ向きのほうが健全でしょ。」
W 「なるほどね。で、どうやって外の世界に戻るのだろう?」
R 「そこはまったくわからない。ただ、そこで初めて、越前さんの下の名前が出てくるんじゃないかな。」
W 「かもね。まだ出ていないしね。」
R 「わたしのディテールの予想はあんまり当たらないのだけど、それでもいいなら、ちょっとだけ予想を言う。」
W 「ていうか、言いたいんでしょ。どうぞ。」
R 「わたしははらちゃんはお父さんの面影が入ってると思う。越前さんの言ってた『アレンジ』ね。」
W 「それ、第2話から言ってるよね。」

















R 「うん。だって、第2話で初めて越前さんが笑ったときの、あのはらちゃんの微笑みはお父さんのそれに見えるので。」
W 「ふむふむ。で、第10話でどうなるのかな?」
R 「お父さんの面影を持つはらちゃんが、越前さんに下の名前で呼びかけるんじゃないかな。もちろん、これは矢口さんが描くしかないけども。」
W 「でも、矢口さんと越前さんの画風は違うよ?」
R 「そうなんだよね。だから、そこが難しい。チッ、ダメダw」
W 「まぁまぁまぁ。」
R 「ともあれ、越前さんを外の世界に戻すのがはらちゃんであるのは間違いないかな。」
W 「そうだね。はらちゃんは家族の大切さを知ってるわけだし。」
R 「それにあらすじにも書いてるし。」


ストーリー|泣くな、はらちゃん|日本テレビ

(第10話)
「そんな越前さんは好きではありません」
自分の世界を、そして自分自身を好きになろうとしない越前さんに、
はらちゃんはそう告げると、再び揺れ始めた漫画の世界から、
越前さんを現実の世界に連れ出そうとする。


W 「まぁ、これもすごい話だと思うけどね。空想の世界に埋もれそうになる人間を、その空想の世界の人間が『それじゃダメですよ!』と引き留めるのだから。」
R 「まぁ、そこをある種の皮肉と考えることも可能だけど、そこらへんは趣味じゃないのでパス。それに、はらちゃんは二次元のキャラクターじゃなくて、人間ですから。」
W 「ふむ。ともかく、ハッピーエンドになってほしいよね。」
R 「そうそう。とにかく、あのふたりがカタチがどうであれ、それでも、ハッピーエンドになってくれれば、それが一番。」
W 「だね。」
R 「いずれにしても、越前さんはまだ神様になってないというのが、私の考え。そして、ラストで神様の自覚を持つところで終わる。」
W 「はらちゃんのほうは?」
R 「はらちゃんは第6話の時点で、とっくに越前さんを追い越していて、すでに伴侶のようなもの。」
W 「伴侶か。また、好きそうな言葉だね。」
R 「ていうか、言葉なんてどうでもいいんですよ。横にいてくれれば、それだけでいいんだから。」
W 「そうだね。」
R 「そうそう。神様だってひとりじゃ寂しいでしょ。神様は孤独で、そして、残酷であらねばならないなんて、誰が決めたのか。そうじゃない神様がいたっていいんじゃないか。それに、横に誰かがいたらもっと良い神様になれるでしょ。」
W 「神様が自分に似せて人間をつくったのか、人間が自分に似せて神様をつくったのか、どちらかわからないしね。」
R 「そそ。区別なんてつけようがないですよ。そんな区別で誰かを好きになったり、嫌いになったりしないでしょ。はらちゃんが越前さんに恋をしたときだって、越前さんのことを神様とだけ思ってたわけじゃないしね。すでに、ひとりの女性として見ていて、それが混じり合った状況だったんだし。」
















(第1話)
越前さん「とにかく、わたしは、あなたが言ってるような人ではありません。特別な人間じゃないんです! ちっぽけなどうでもいい存在なんです。買いかぶりはやめてください。迷惑です。」



W 「やっぱり、ここにこだわるんだねw」
R 「でも、ここの表情でわかるじゃん。これは好きな女性が自分なんてどうでもいい存在だと言ったので、それで悲しんでいる男性の目ですよ。」
W 「まぁ、確かに、ここはそんな感じがするよね。」
R 「あとは、両思いなのだから、はらちゃんとみんなのほうも、より良いマンガになるように努力をするはず。」
W 「越前さんも、神頼み禁止って言ってたしね。」
R 「第9話の冒頭はとても面白いよ。子供が地面に落書きをしてるように見えて、でも、あそこで話しているのは大人の会話だよね。」
W 「と言うと?」



(第9話)
はらちゃん「どう思います、ユキ姉。」
ユキ姉「はらちゃんは?」
はらちゃん「わかりません。でも、黙ってようっておとこたちで話し合って決めたんです。だって、せっかく、わたしたちの神様、越前さんだってああいうふうに言ってくれてるわけだし。



R 「第8話の冒頭では、車が欲しい、つまみが食べたいと各自で好きなことを言ってたけど、この第9話では越前さんを気遣って、黙っておこうと決めてる。」
W 「これはあれだよね、こちらの世界は汚いこともあるけど、その汚いことにも二つの顔があるということだよね。」
R 「そう。はらちゃんたちが越前さんに言わないでおこうというのは気遣いだけども、でも、秘密を持つということでもあるしね。あえて言えば、これは『優しい嘘』というやつ。」
W 「つまり、嘘のすべてが悪いものとは限らない。」
R 「これはお母さんとのやりとりでも言われてること。」


(第9話)

笑いおじさん「悪いお天気ですね、っていうのはあるのか?」
越前さん「えっと・・・」
お母さん「まあ、雨のときとかね、あいにくのお天気ですねーとか言うわねー。」
はらちゃん「水がこう、ばぁーっとなるやつですね。」
マキヒロ「雨は悪いお天気なんですか?」
お母さん「悪いってわけじゃないんだけど。ねえ。雨降ってもらわなきゃ困るし、雨を待ってる人もいるしね。
あっくん「悪いけど、必要ってことですか。」
お母さん「まあ、そうね。」
たまちゃん「むずかしいな、おい、こっちの世界は。」



R 「何も知らないように見えて、でも、気付かないうちに彼らも雨と同じように嘘を使い分けている。」
W 「それは悪いことなのかな?」
R 「わたしにはわからない。でも、矢口さんが心配している『現実の世界に染まる』というのは、本当はそんなに単純なことじゃなくて、こういう良い面も含まれているってことじゃない? だって、人間ってのは白いキャンバスのように真っ白だったとしても、じーっと染まるのを待つだけじゃないでしょ?」
W 「そうかもしれないね。『親がなくとも、子は育つ』ってやつかな。」
R 「ちょっと違うような気もするけど、まぁ、マンガ世界のみんながただ子供みたいな存在だと考えるのは、ある意味で、見ている側の驕りだとわたしは思うけどね。」
W 「厳しいねー、相変わらず。」
R 「そんなことないですよ。これでも、ずいぶんと角が取れました。」
W 「ま、そういうことにしておきましょう。で、話を戻すと、そうやって神様とみんなのどちらもがんばるという感じなのかな?」
R 「そう。神様とその世界の人間のあいだに両思いがあるとすれば、それはお互いが寄り添って、そして、力を出し合うということ。それも素敵なハッピーエンドだと思う。」
W 「まあ、楽しみに待ちますかね。堪えきれなくなったら、シナリオBOOKもあるしね。」
R 「でも、最終回の前に本が届いても、本は開かないよ。」
W 「ほんとかな・・・」
R 「いや、ほら、まぁ、あとはそのときの気分次第っていうか(ゴニョゴニョ)。」
W 「で、この会話をブログに書いてるわけ?」
R 「もちろん、ここに書いてる会話は再構成してるし、脚色してるよ。」
W 「でも、日常の会話のなかで『まぁまぁまぁ、飲んで飲んで』とか言ってるでしょ。」
R 「それは仕方ないよ。このドラマのフレーズ、面白いんだものw」
W 「確かにね。泣かせつつ、笑わせるんだから、すごいドラマだよね。」
R 「ほんとにね。」
W 「お、なんとなくまとまったかもね?」
R 「そうですね? じゃ、おしまい。」





おわり